お疲れ様です、田村です。
前回、複数のエクセルファイルを一括制御する「マスターファイル」を構築しました。 (参照:#005 複数のエクセルファイルをワンクリックで。VBA一括制御マスターの構築)今回はその仕組みをさらに拡張し、エクセルのデータをGoogleスプレッドシート(以下、スプシ)へ自動転記する「クラウド連携」について展示します。
今まではChromeデスクトップでのリモート操作やNAS経由でスマホからデータを確認していましたが、スプシへの移行はそれ以上の価値をもたらしてくれました。
① Concept:思考の詰まりを解消するハブ
当初は「わざわざスプシにしなくても」と思っていましたが、Pythonを使ってネットから情報を集めるようになり、それらの外部データとエクセルの情報を結合する場として、スプシの方がスマートだと考えるようになりました。
また、大きな気づきだったのが「エクセルの重さ」が思考に与える影響です。 ファイル容量が大きいエクセルは、開く・閉じるという動作にわずかな遅延が発生します。 このワンテンポの遅れが、実は「思考の詰まり」やストレスに繋がっていたのだと、爆速で動くスプシを使い始めてから痛感しました。
「エクセルはデータを作る場所、スプシは見せる(確認する)場所」。この役割分担が、最適化の鍵でした。
② Process:VBA × JSON × GAS の連携パイプライン
今回の仕組みは、マスターエクセルの最後に「Googleへのプッシュ」処理を付け加える形で実装しました。
具体的には、VBA側でマッピング表に基づき必要なデータを抽出し、JSON形式のペイロードを作成。 それをGAS(Google Apps Script)で作ったWebアプリへPOST送信しています。
GAS側では受信したデータを検証し、テンプレートシート(basesheet)を日付名(yyyymmdd)でコピーして、指定のセルやレンジに値を流し込みます。 これにより、毎日ボタン一つで「今日の監視シート」がクラウド上に生成されるようになりました。
スプシ側には、ファイルを開いた際に最新の(一番右にある)シートを自動でアクティブにする処理も仕込んでいます。 これにより、スマホからアクセスした瞬間に「今見たい情報」が目の前に現れます。
③ Product:毎朝の儀式が、意志を強くする
この仕組みを導入してから、株に対する集中力が格段に増しました。 世の中に溢れる膨大な情報から、自分が大事にしている情報だけを厳選して日々出力することで、情報のノイズが消えたからです。
何より、「このツールがあるから、毎朝早起きしてでも確認して相場に臨もう」という、気が引き締まる思いが強くなりました。 単なる効率化を超えて、自分の生活リズムや意志を整えてくれる「自分業」の核となるプロダクトになりました。
以上よろしくお願いいたします。